日 時:2020年12月26日(土) 17:15 – 19:15

会 場:オンラインZOOM開催

発表者:望月 眞帆 氏(早稲田大学本庄高等学院)

    Emily Choong 氏(新潟市教育委員会 ALT)

テーマ: CELTA Insiders


【概 要】


英語教授資格認定コースの1つCELTA(Certificate in English Language Teaching to Speakers of Other Languages) Courseは、必要な英語力があり受講生選考を通れば、教歴がなくても受講できる講習です。英語教師志望者だけでなく教歴を持つ受講生も多く、現職教員の授業力向上プログラムとしても活用されています。 

私たちは今年の6月から10月にかけて19週のオンラインコースに参加しましたが、繰り返し強調されたポイントのうち、”Students know more than you think.” “Make your lesson more student-centered.” “Have your students engaged in learning.”について熟考し実践に移す方法が特に強く印象に残りました。今回の例会ではこのアプローチを日本の教室で応用する可能性について、参加者のみなさんと意見交換をさせていただきたいと思います。例会は英語で行い、CELTAの講習に準じたインタラクティブなスタイルで進めます。

Maho and Emily are two of the twelve teammates who took the CELTA (Certificate of English Language Teaching to Speaker of Other Language) course, a teacher training course provided by Cambridge Assessment English, from June to October, 2020. In the normal format of the 120-hour* course, candidates choose from face-to-face courses (full time or part time) and a blended course (online self-study and face-to-face teaching practice). During the Covid-19 lockdowns, Cambridge allowed the approved CELTA centres to provide a complete online course. It was a new challenge for CELTA centres, tutors, candidates, and students in the teaching practice.   

*minimum contact hours Both of us are experienced teachers, but the impact of this 19-week online course was not small, in terms of revisiting the concept of teaching and teachers’ role, how methodology should be implemented, and how good a good learning community affects your improvement. We will share how our learning from the course is / can be applied to our teaching. 

The December 26th session will be given in an interactive style, replicating the teaching practice and ClassLive sessions during the CELTA Online course.


【参加者後記】

 CELTAコースをオンラインで学ばれたお二人によるお話を頂きました。

 Emily Choongさんは、とても和やかな雰囲気作りをしてくださいました。19週という長いコースの概要を説明してくださいましたが、私が印象に残ったのは、学習者一人ひとりを把握することの重要性です。

 また、今年度はコースが完全にオンラインになった中で、オンデマンド学習教材が配信されるLMSのフォーラム機能を活用した毎週のディスカッション、およびZoomでのライブ授業実習を利用して、活発な学びが行われていたことを伺い、私自身の4月からの授業実践にて私の担当した学習者には活発な学びがあったのかを考え直しました。

 望月さんは、参加者をIntermediate Level程度と見立てたZoomでの模擬授業を実施し、個別・一斉を適宜切り替えた授業展開を行い、授業の進行段階ごとにメッセージ・文法・音声指導に適宜フォーカスを絞った授業が行われました。

 その後、望月さんは、コースを受講した感想をいくつか挙げていました。中でも、「すべての学習者は自らの学びに対して責任を持ち、学びたい内容を自ら選べるようになるべき」という自律学習の視点に改めて目が開かれたと強調されていました。

 教育制度の中での学びには、「お仕着せ」な学びにならざるを得ない部分があると思いますが、個人的に望月さんから見せていただいた今回の模擬授業案にもあるとおり、いかに個々の学習者のニーズをとらえ、その学びを活性化できる授業設計(全体・グループ・個人での学びの切り替え)が肝であると感じました。

(文責:山口高領)