教師は研究し続けるべきであり、研究者は教育から離れずにいるべきである

田辺洋二(1933 – 2004, TALK初代会長)


TALKとは

早稲田大学教育学研究科英語教育専攻 田辺ゼミ・松坂ゼミで学んだ人を中心に、応用言語学、英語教育学に関心のある人が集まって、1994年に発足。現職の教員も多く、理論のみならず実践との関連も重視して活動している。月一度の研究会では、研究発表・実践報告・講演会・読書会等を開催し、8月には夏合宿を行っている。また、年一度発行の機関紙『Dialogue』では、査読つきの研究論文や実践報告を掲載している。


TALKからのお知らせ

2025年度 第3回研究会 【 講演 】

日 時:2025年7月19日(土)17:15〜19:00

会 場:ハイブリッド開催

    早稲田大学早稲田キャンパス14号館401教室, 及び,Zoom

発表者:平沢 慎也 氏(慶應義塾大学)

テーマ: 認知文法から見る前置詞byの時間義——byは「までに」か?——

司会:久保 岳夫 氏(国際基督教大学)

【概 要】 以下の例の太字部分に見られるような前置詞byの時間義は,日本の教育現場では「までに」という日本語訳とセットにして導入されるのが一般的であると思われます。

[状況説明]Jerryは,アパートメントの合鍵を持っている隣人のKramerがキッチンで朝食を作っている音で目を覚ます。なお,Brandt Lelandはある会社の名前。
Jerry:   Kramer?
Kramer:  Hey, buddy. Hey.
Jerry:   It’s 8:00 in the morning. What the hell is going on?
Kramer:  Breakfast. I gotta be in at Brandt Leland by 9:00.
(Seinfeld, Season 8, Episode 3)
(https://youtu.be/0EUYv99bYBg?t=4445)

しかし,byの時間義について初めて明示的に学ぶ/考える/教わる学習者に対して,この導入の仕方は本当に適切なのでしょうか? 本発表では,教科書や参考書ではなく,小説や映画,TVドラマ,学術文章などの実例をじっくりと観察することを通じて,教師も学習者も「までに」の呪縛から一刻も早く解き放たれるべきであることを論じます。その上で,発表者なりの代替案(例文や訳語の提示の仕方)も提示します。ヒントは・・・・・・動詞の形です。
 ただしいきなりbyの分析を始めるのではなく,その前に30分ほど,「どのような言語観に基づいて分析するのか」について説明させていただく予定です。より具体的には,アメリカの言語学者Ronald W. Langackerの創始した認知文法(Cognitive Grammar)という言語理論が言語をどのようなものと捉えているか,本発表と特に関連が深い側面に絞って,お話ししたいと思います。

参加申し込みフォーム

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参加者多数の場合,会場参加は先着順にて締め切らせていただきますのでご承知おきください。

【参加費】 会員…無料 / 非会員…初回は無料、2回目からは各回500円

(非会員で参加ご希望の方は事前に事務局までご連絡ください)

【問い合わせ】TALK事務局

■事務局メール:officeアットマークtalk-waseda.net (アットマークを@に直してください)

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【TALKホームページ】

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年会費について

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会計作業の都合上、誠に勝手ながら、会費納入の方法を振込のみとさせていただいております。
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    • みずほ銀行 早稲田支店(店番号:068)
    • 普通口座 1769730
    • 田辺英語教育学研究会