教師は研究し続けるべきであり、研究者は教育から離れずにいるべきである
田辺洋二(1933 – 2004, TALK初代会長)
TALKとは
早稲田大学教育学研究科英語教育専攻 田辺ゼミ・松坂ゼミで学んだ人を中心に、応用言語学、英語教育学に関心のある人が集まって、1994年に発足。現職の教員も多く、理論のみならず実践との関連も重視して活動している。月一度の研究会では、研究発表・実践報告・講演会・読書会等を開催し、8月には夏合宿を行っている。また、年一度発行の機関紙『Dialogue』では、査読つきの研究論文や実践報告を掲載している。
年会費について
今年度も継続をご希望の方は、以下の口座番号に会費をお振込みいただきますようお願い致します。 会計作業の都合上、誠に勝手ながら、会費納入の方法を振込のみとさせていただいております。 領収証が必要な方は、 領収書に記載する宛名・郵送先のご住所を明記していただいた上で、事務局までご連絡ください。
- 年会費 3,000円
- 口座番号
- みずほ銀行 早稲田支店(店番号:068)
- 普通口座 1769730
- 田辺英語教育学研究会
3月のTALK
2022年度 第8回研究会 【講演】
日 時:2023年3月25日(土) 17:15 – 19:00
会 場:オンラインZOOM開催
発表者:斎藤 裕紀恵 氏(中央大学国際情報学部准教授)
テーマ:EdTechを使ったリスニングとスピーキング指導と学習:自律した学習者の育成のためのEdTech活用とChatGPTの活用の可能性
講演言語:日本語
司 会:小林 潤子 氏(駒澤大学(非常勤講師))
【概 要】
大学入試へのスピーキングを含む英語4技能入試の導入に関しては頓挫したが、加速する情報化社会で英語をコミュニケーションツールとして学ぶ必要性、また4技能を学ぶ必要性は変わっていない。またCovid-19禍、英語の授業を提供し続けるためにもICTの活用が不可欠であることが明確になった。英語4技能学習を効果的に進めるためにも積極的なEdTech(Education×Technology)の活用が期待される。本発表では英語のリスニングとスピーキングの背景にある第2言語習得理論、理論と関連付けながらリスニング力とスピーキング力向上のために利用できるEdTechサービスやツールを紹介する。
教室内で週に一度だけ英語を学ぶだけでは、英語学習としては十分ではない。また日本は英語を外国として学ぶEFL環境であるが、EFL環境では日常的に英語に触れることができる機会は限られている。しかしながら、TED talkを毎日聞く、オンライン英会話で毎日英語を話すことによって、EFL環境でも英語に日常的に触れることが可能となる。その点からもEFL環境で英語に頻繁に触れるためにもEdTechを効果的に使用することが期待されている。また学生が自宅でもEdTechを使って自分で英語学習をすることができれば、学習者の自律性にも繋がる可能性がある。本発表ではEdTechを使った学習を通しての自律した学習者の育成についても提案する。最後にOpen AIが提供する生成AIの技術を使用したChatGPTの教育への利用が議論となっているが、自律した英語学習の育成のために、どのようにChatGPTがリスニングとスピーキング指導と学習に利用できるかについて検討する。
【講演者紹介】
斎藤裕紀恵略歴:中央大学国際情報学部准教授。コロンビア大学ティーチャーズカレッジで修士号(英語教授法)、テンプル大学で博士号(応用言語学)を取得。言語教育政策や第二言語習得理論、語用論、CEFRの日本の英語教育への応用、EdTech(Education & Technology)を研究テーマとしている。最近では特にVR(Virtual Reality)を使用した英語学習の可能性に関する研究を進めているVR英語教育・学習プラットフォームImmerse社のStrategic Advisor(戦略アドバイザー)を務め、Facebook(現Meta)社の「XRプログラム・研究基金」から研究支援を受けている。
【参加費】 会員…無料 / 非会員…初回は無料、2回目からは各回500円
(非会員で参加ご希望の方は事前に事務局までご連絡ください)
【問い合わせ】
TALK事務局
■事務局メール:office@talk-waseda.net
*事務に関するメールはこのアドレスにお願いいたします
【TALKホームページ】
https://talk-waseda.net/
4月のTALK
2023年度 第1回研究会 【講演】
日 時:2023年4月15日(土) 17:15 – 19:00
会 場:オンラインZOOM開催
発表者:倉林 秀男 氏(杏林大学)
テーマ:文学作品を教材として何を学ぶのか?
講演言語:日本語
司 会: 久保 岳夫 氏(開成学園)
当り前のことかもしれませんが、私たち英語を教える者は普段から「面白い」と思ったり「難しい」と感じたりしながら英語に触れていくことが何よりも大切なことだと考えています。本発表では、英語はこうやって教えなければならない、教師たるものかくあるべし、多読・精読が重要だという方向には進まず、英語に向き合うことの楽しさや苦しさ(わからないことだらけ)をみなさまと共有させていただきたいと思っています。
そこで、文学作品を言語学的な観点から捉え、英語文体論の知見から「言えること」と「言えないこと」を時間のある限り示しながら、英語(というよりも言語)の奥深さと脱出不可能な迷宮に入り込んでいきます。迷宮の闇を照らし出す一筋の明かりを求めて苦悩しながらも、愉しんでいる一学習者として考えたことをお示しいたします。
【申込方法】
参加希望の方は以下のフォームにご登録ください。登録頂いたメールアドレス宛に, 当日までにzoomのリンクをお送りさせて頂きます。
https://forms.gle/EDGZik3mbn18K36K9
前日の4月14日(金)までに参加登録をお願いいたします。
【参加費】 会員…無料 / 非会員…初回は無料、2回目からは各回500円
(非会員で参加ご希望の方は事前に事務局までご連絡ください)
【問い合わせ】
TALK事務局
■事務局メール:office@talk-waseda.net
*事務に関するメールはこのアドレスにお願いいたします
【TALKホームページ】
https://talk-waseda.net/
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