TALK(田辺英語教育学研究会)


 
 
2018年度 第10回 TALK 例会のお知らせです【講演】
 
 
日 時: 2019年3月30日(土) 17:15~18:30
場 所: 早稲田大学 早稲田キャンパス 14号館 4階 410教室

『議論学への招待』の翻訳を終えて
発表者: 松坂 ヒロシ 氏[早稲田大学]

概 要: 発表者は、鈴木健・明治大学教授と共に、ファン・エイムレン及びスヌック・ヘンケマンス共著Argumentation: Analysis and evaluation (2nd ed.)を翻訳し、共訳は『議論学への招待:建設的なコミュニケーションのために』(大修館)として昨年8月に刊行された。今回の発表では、翻訳を通して発表者が学んだことを報告し、議論学の考え方が語学教育に組み入れられることの必要性について考察する。発表者はかねてから英語教育の一環としてディベート教育を行ってきており、形式にのっとったディベートに進む前に、準備段階として、トゥールミン・モデルと呼ばれる論理モデルを使用した批判的思考の訓練を行ってきた。しかし、発表者は、今回の翻訳作業を通して、この論理モデルを中心としたせまい意味における議論の教育は、よき言語使用者を育てる教育のためには不十分であるとの理解に到達した。原著者たちは、pragma-dialectics(この用語に対して訳者は当初「語用論的論理学」という訳語を考えていたが、最終的には、これを「現実的論理学」と訳した)の専門家である。現実的論理学は、冷徹な論理のみで相手を論破することを最終目的とせず、コミュニケーションの観点からの議論の「効果」を重視する。今回の発表において、発表者は、この考えかたこそが外国語教育に取り入れられるべき哲学なのではないか、という主張を試みる。
参加費: 会員…無料 / 非会員…初回は無料、2回目からは各回500円
(非会員で参加ご希望の方は事前に事務局までご連絡ください)
問い合わせ:事務局 office@talk-waseda.net (@は半角にしてください)
 
2019年2月27日更新