TALK(田辺英語教育学研究会)


 
 
2018年度 第9回 TALK 例会のお知らせです
KLA・TALK 第17回 合同セッション】
日 時: 2019年1月26日(土) 14:00~17:15
場 所: 早稲田大学 早稲田キャンパス 14号館 401教室

<プログラム> 予定
14:00~ 開会の辞:松坂 ヒロシ 氏 (TALK会長)
14:15~15:15 講 演:Choosing Pronunciation Norms on Universal Design Principles
講演者:松坂 ヒロシ 氏
    [早稲田大学教育学部英語英文学科 教授]
  (含・質疑応答15分) ※講演言語は英語
 
15:25~16:10 発表1:科学論文作成時における理工系大学院生の機械翻訳使用ストラテジー
発表者:相吉 晃太朗 氏 (KLA会員)
    [東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
     修士課程]
    Law Lok Gi Iris (KLA会員)
    [東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
     研究生]
  (含・質疑応答15分) ※発表言語は日本語
 
16:20~17:05 発表2:タスク中心の授業と学習者の情動:教室内言語不安と心理欲求
発表者:柳川 浩三 氏 (TALK会員)
    [法政大学理工学部創生科学科 准教授]
  (含・質疑応答15分) ※発表言語は日本語
 
17:05- 閉会の辞:トム・ガリー 氏 (KLA会長)
 
18:00~20:30 懇親会: 華翠苑
詳 細

<講演>
タイトル:Choosing Pronunciation Norms on Universal Design Principles
講演概要: This presentation aims to discuss the question of the norm for teaching English pronunciation to EFL learners. Now, more than ever before, teachers are expected to be able to explain to learners, and sometimes even to co-workers and/or learners’ parents, the rationale behind the choices that they make in planning their class work, and the choice of the pronunciation norm is perhaps the most difficult one for them to justify because there seem to be a wider range of attitudes towards this issue among stakeholders than there are towards other EFL-related issues. Two major attitudes may be identified in this area: one that regards native speaker accents as ideal; the other that is sympathetic to the view that, in this age of world Englishes, learners should speak English with their respective L1 accents. I will argue that each of these attitudes has its own problems and suggest that what one may call Universal Design (UD) principles should be applied to the choice of the norm. UD is design of tools, furniture, architecture, etc., which is friendly both to people with disabilities and to people without them. As I believe that teachers should teach pronunciation which is friendly both to non-native speakers (that is, people with handicaps) and to native speakers (that is, people without them), I will propose, if not a specific sound system, a general philosophy which may guide teachers as they justify their policy on pronunciation teaching.

<発表1 (KLA)>
タイトル:科学論文作成時における理工系大学院生の機械翻訳使用ストラテジー
要 旨: 英語で科学論文を書く際に、日本語母語話者の研究者はこれまで大きな負担を感じてきた。この状況の中、近年急速に精度を向上させている機械翻訳の使用が研究者の負担を解消するのではないかと期待されている。しかしながら、科学論文作成時における機械翻訳の使用に関する研究はこれまで行われていない。そのため、本研究にて調査を行うこととした。調査には、理工系の分野を専攻する大学院生5人が参加した。そして、参加者が英語で学術論文を書く際に、どのように機械翻訳を使用するのかを明らかにすることを目的とし、文章作成プロセスの観察やインタビューを通してデータ収集、分析を行った。調査の結果、機械翻訳が科学論文作成時に有効な言語情報を提供し得ること、また、学習者要因の違いによって機械翻訳の使用ストラテジーが異なることが明らかになった。

<発表2 (TALK)>
タイトル:タスク中心の授業と学習者の情動:教室内言語不安と心理欲求
要 旨: 本発表では、タスクを中心とした授業 (Task-Based Language Teaching, TBLT)で、L2学習者の1) 教室内言語不安がどのように変化し、2) どの程度心理的欲求が充足され、3) 教室内言語不安の変化と心理欲求の充足との間にどのような関係があるかを調べた結果を報告する。それによって、TBLTの可能性と課題を提示し、コミュニケーション能力の育成を志向した英語授業の構築と発展に貢献したい。

対象授業は、筆者が2018年4月から7月までに行った毎週2回(1回90分)、計28回のタスクを中心とした授業である。参加者は私立大学文系学部の29人の大学生であった。授業の目標は、学生一人ひとりが責任ある国際社会の一員として、貧困・差別・移民問題等のグローバルイシューの実状と自分の見解を平易な英語で表現できるようになることとした。そのために、ナレーション(語り)、リテリング(再話)、ジグソー(情報の統合)等の様々なタスクを用いた。参加者は授業最終回に30項目の多肢選択式と自由記述式からなるアンケート用紙に回答した。

分析の結果、本授業は概ね学習者の言語不安や緊張を和らげる一方で、クラスメートに比べて英語をうまく話せないとする彼らの劣等感情をやや強める側面もあることを示した。また、参加者の有能性欲求は関係性と自律性の欲求に比して相対的に充足感が低かったが、心理欲求の充足と学習者集団の言語不安の変容との間には交互作用は見られなかった。このことから、日本人大学生の抱える教室内言語不安は、心理欲求とは独立した構成概念であることが示唆された。

参加費: 会員…無料 / 非会員…初回は無料/2回目からは各回500円
(非会員で参加ご希望の方は事前に事務局までご連絡ください)
お問い合わせ:事務局宛にメール(office@talk-waseda.net @は半角にしてください)でご連絡ください。
 
2018年12月31日更新