日 時: |
2021年2月6日(土) 14:00~18:10 |
場 所: |
Zoomによるオンライン開催
|
参加登録: |
参加をご希望の方は、以下のフォームから事前登録を前日(2月5日)までにお願いいたします。
https://forms.gle/1Zk2JwMnyBsNeyfk6
|
|
<プログラム> 予定 |
14:00~ |
開会の辞:松坂 ヒロシ 氏 (TALK会長) |
14:15~15:15 |
講 演:Non-anthropocentric Orientation in Socially Oriented Applied Linguistics
講演者:山村 公恵 氏
[青山学院大学 アカデミックライティングセンター 助手]
(含・質疑応答15分) ※講演言語は英語
|
15:25~16:10 |
発表1:CAN-DOリストを使った英語教育と学習者の意識について―大学生を対象とした研究
発表者:小林 潤子 氏 (TALK会員) [駒澤大学 非常勤講師]
(含・質疑応答15分) ※発表言語は日本語 |
16:20~17:05 |
発表2:日本人英語学習者の名詞句構造把握能力の発達プロセス
発表者:田中 広宣 氏 (KLA会員) [東京大学大学院 総合文化研究科 修士課程] (含・質疑応答15分) ※発表言語は日本語 |
17:05- |
閉会の辞:トム ガリー 氏 (KLA会長) |
17:10~18:10 |
懇親会: @Zoom
|
|
詳 細 |
|
<講演:山村 公恵(TALK会員)> |
タイトル: | Non-anthropocentric Orientation in Socially Oriented Applied Linguistics |
講演概要: |
This talk features my recent endeavor to provide a new understanding about linguistic interactions from a perspective of applied linguistics. In this talk, I first explain about socially oriented applied linguistics, a label I constructed to differentiate the related studies from those grounded in structural and generative linguistics and cognitive SLA. I then introduce a nonanthropocentric orientation. I talk about how the orientation is constructed based on French philosophers Gilles Deleuze and Pierre-Félix Guattari's (1980/1987) concept of assemblages and touch upon the related approaches in applied linguistics including post-humanist applied linguistics (Pennycook, 2018) and spatial and material orientations (Canagarajah, 2017, 2018). The data collected through an ethnographic approach also provides examples of how interactions are shaped with heterogeneous resources including verbal language, hand movements, drawings, and scientific instruments. In conclusion, I discuss the importance of introducing a non-anthropocentric orientation to understand linguistic interactions.
|
|
<発表1:小林 潤子(TALK会員)> |
タイトル: | CAN-DO リストを使った英語教育と学習者の意識について――大学生を対象とした研究 |
要 旨: |
ヨーロッパで2001年にCEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)が発表されてから20年余りたった(2018年からはCEFR companion volume)。日本でも語学教育の中でCEFRや他のCAN-DOリストを使用しての研究やシラバスへの活用は増えている。小・中・高では、2020年度から順次施行されている新学習指導要領で、5技能のCAN-DOリストが示され、教科書やテキストでもCAN-DOを学習目標として5技能のどれを学ぶかが記載されるようになってきた。また、テキストや教材でもCEFR基準で学習のレベルを示すことが多くなった。日本の英語教育は、このことで変わろうとしているが、導入の効果は検証されたか、日々の授業の中て活用されているのかなど、十分に解明されてはいないのが現状といえそうである。
このような中で、実際にCAN-DOリストをチェックする時にリストの違いなどでなんらかの影響を受けるのか、CAN-DO リストが動機づけや英語力とどのように関係しているのか、学習者達はCAN-DOリストに関して、どのような意識を持っているのか、について調査する事がこの研究の目的である。今までは、高校生を対象として研究を進めてきたが、今回の発表では、大学生を対象とした調査を中心に発表する。
調査は、大学の必修英語Ⅰを受講している学生を被験者とした。4月・7月・学年末の3回に渡って、1つの群にCEFR-Jを元に作成したCAN-DOリストを自己評価してもらい、動機づけのアンケートとTOEICの簡易版を実施した。もう1つの群には日本英語検定協会を元に作成したCAN-DOリストの自己評価と動機づけのアンケート・TOEIC の簡易版も同様に実施した。両群とも7月と学年末には「4技能のCAN-DOリストの自己評価に関しての感想」も記述してもらった。これらのデータの分析したものを比較検討していきたい。
|
|
<発表2:田中 広宣(KLA会員)> |
タイトル: | 日本人英語学習者の名詞句構造把握能力の発達プロセス |
要 旨: |
本研究の目的は,日本人英語学習者の名詞句構造把握能力がどのようなプロセスで発達していくのかを,横断的調査によって考察することである。先行研究のテスト形式(金谷他, 2015; 鈴木・臼倉, 2018)を踏襲しつつも問題点を改善することにより,8種類の主語位置名詞句構造が把握できているかを測定するテスト(DB テストと呼ぶ)を開発した。調査には習熟度の異なる日本人英語学習者80名が参加した。参加者の英語力は多岐にわたり,事前アンケートの結果からCEFRのA1からC1の間に位置すると考えられる。
DBテストの結果から,初級レベルの英語学習者の名詞句構造把握能力の習得度合い(DBテストの正答率)は「前置修飾を含む名詞句→後置修飾句を含む名詞句→後置修飾節を含む名詞句」の順に習得が難しいというProcessability Theory(Pienemann, 1998, 2005)に基づく先行研究の予測(e.g., 酒井他, 2006; 鈴木・臼倉, 2018)を支持しているが,習熟度に応じて名詞句構造把握能力も発達し,中級後半レベルに到達すると習得難易度の階層性は見られなくなり,本研究で対象とした全ての名詞句構造をほぼ完全に習得していることが示唆された。また,名詞句構造は把握できても英文の意味は理解できていない(もしくはその逆)場合もあることが分かった。さらに,詳細な誤答分析により名詞句構造が構文として定着していないことによる典型的なエラーパターンが観察された。本発表では,調査で得られたデータに基づき,用法基盤モデル(usage-based model)の観点を加え,名詞句構造把握能力の発達プロセスについて詳細な提案を行う。
|
|
参加費: |
会員…無料 / 非会員…初回は無料/2回目からは各回500円 (非会員で参加ご希望の方は事前に事務局までご連絡ください) |
お問い合わせ: | 事務局宛にメール(office@talk-waseda.net @は半角にしてください)でご連絡ください。
|
|
|
|